今回は2014年~15年の話、このブログのこれまでの記事に比べると、つい最近の話だ。
石井ぜんじさんの本について少し記事を書いたが、
以下はその頃高田馬場のミカドさんに良く通っていたというところからの思い付き的な内容だ。
2014年は高田馬場のミカドさんによく行った。
メモ書きを見たら2014年9月9日に昔のゲームの自己ベストが更新できたと書いてあったので、
この年は相当入れ込んでゲームをやっていたと思う。
私が通っていたこの頃、ミカドさんではパワードリフトがエラく盛り上がっていたので私もその輪にこそっと入りながらギャラリーをしていた。
パワードリフトのメンツは荏原ゲームコーナーのパワードリフト元全一スコアラーの面々だった。
メインは荏原のスコアラーであるが、そこに町田・下井草・埼玉勢(川越・深谷)のメンツも加わっていて毎週末にはかなりの大人数でタイムアタックをしていた。
全員パワードリフトのどこかのコースで全一が狙える状況だったという事を考えると非常にアツい、濃い空間となっていた。
毎週のようにパワードリフトにお金を突っ込んで、そして毎週のように宴会(は少々言い過ぎか)をやって帰っていくという様な生活が1年近く続いたのではないだろうか。
時として平日にも何名かは顔を出したりしていて、
「コソ練(コッソリ練習)にきました。」
といった具合で、もはや全盛期に近い状況と言っても過言ではないぐらいだった。
そして私もその1年間はパワドリ軍団の面々と同じような生活にこっそり入り込んでいた。
この「こっそり」とは家庭にも他のスコアラーにもという意味合いだ。(笑)
・・・まぁともかくやり残していたゲームのスコアアタックの再開だ。
そうして半年、1年とスコアアタックを続けるに伴って、私も含めた家庭を持つスコアラーさん達はだんだんと実生活に影響が出てくるようになってきた(ように見えた)。
これも学生時代(私は特に大学時代)と全く同じ、懐かしい現象だ。
そういった中で、パワードリフトはやらないが、荏原の最古参の一人のW氏がある時様子を見にやってきた。
そして飲み会にも参加をされていた。
「らじあめくん、ハイスコアは重い荷物を背負って長き道・・・ではなくて、人生の大事な何かを捨てて、山登りしなくちゃならないんだよ。」
と、W氏ならではの味のある表現でハイスコアを語ってくれていた。
そういった大事な何かを捨てて山登り・・・の遊び方は、私の感覚で言うと90年代のハイスコアへの取り組み方だ。
80年代までは才能でゲームを攻略、楽しんで全一をガンガン獲得していく。。。
そんなスコアラーが多かった印象なのだが、80年代末頃から、
「人生の可能な時間を全てハイスコアに費やす」
というようなスタイルでハイスコアに臨んでくるスコアラーが多くなっていたように思う。
そうして90年代に突入し、ハイスコアとは少し違うのではあるが、ストIIの対戦プレイヤーも人生の全てを費やすプレイヤーが多くいたのではないだろうか。
「人生に影響を与えたゲーム」としてストIIはアーケードゲームでは恐らく一番多くのプレイヤーに影響を与えたのではないかと思うのだが、
ハイスコアはどのタイトルでも同じように全てを費やすスタイルで、全一を目指すスコアラーがいたものであった。
80年代終わりから、90年代を駆け抜けてきた前述のW氏は、
「人生の大事な何かを捨てた」
スコアラーを大勢目の当たりにしてきたのだろう。
私も少しばかりはそういうスコアラーも見てきたし、でもみんなそれはそれで楽しんでいるようにも見えたし、そしてそれをなぜか当然のことのようにも受け取っていた。
今ではそういった話も昔話なので懐かしく思い出せるのだが、私は
「こういった話も含めてのハイスコア」
を語っていきたいと思うのだ。
大切な何かを捨てて取り組んでいるハイスコアなのではあるが、上記のように仲間と語り明かせられる場や空間を共有できる。
それだけでも良いではないかと思っている。
プライベートな話ではあるが、毎年のゲーム仲間との忘年会などの飲み会。
とりわけ自分がハイスコアをやってきたハイスコア集計店でのそういった会は、また特別な意味があると思っている。
ゲーセンは学校以上に学校のような場だったと思っているので、そういった毎年の忘年会が同窓会のように思えてくるのだ。
これは全国にかつてあったゲーセンそれぞれで、有志達が今でもまだ集まって私たちと同じような事をしているグループもあると思う。
そういった会でお互いに昔話に花を咲かせ、このブログでは何度か提唱させて頂いている【ゲーセン風土記】を作る基になっていくならば、
本当に面白いものが出来上がるのではないかと個人的には思っている。
こういった事はまずは自分から。。。なのであろうから、近々周りの仲間と話し合ってみて、時間を作ってゲーセン風土記の作成にも取り掛かってみたいと思う。
先日ブログに書いたかつてのG氏ならば、すぐに企画がまとまったに違いない。(笑)
今回は記事の題名からは最後の方ではやや外れた内容となったのだが、
きっと自分がそういう事をしたくて仕方がないのだろうなと思いつつ、
今回の稿はこの辺りで終了とさせて頂く。
ZBL-rajiame 拝
▼最終スコア一覧(吞気屋 さんのサイトより)
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