ゲームサークル、ハイスコアサークル、ハイスコア、全一、ゲームの上手い下手・・・。
当然ながらゲームをプレイするうえでこれらのこだわりは本来不要なものだ。
不要どころか、時としてこれらは有害になる時さえある。
しかしながら私はこれらにこだわるゲーム人生を送ってきた。
特にハイスコアについては腕が追い付かないながらも大分こだわってきたつもりだ。
小学生時代:駄菓子屋のハイスコア
中学生時代:地元のゲーセン・地元近郊のゲーセンのハイスコア、ベーマガのハイスコア
高校時代:ベーマガのハイスコアに加えてゲーメストのハイスコア
大学時代:自分でハイスコアの同人誌を作っていた。(笑)
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そして社会人となった今でも、「何でゲームにこんなにこだわっているのだろう」と思う事がある。
それだけ好きなのであろうが、こんなにも長くこだわっている、「ハマり込んだきっかけ」は何だろうかと自分を掘り起こしてみた。
恐らくなのだが、「初のPC-巣鴨訪問」時の出来事が、今の自分に大きな影響を与えたのではないかと思っている。
初めてPC-巣鴨を訪問した時はまだお店が開店時間前で、入り口の前には7~8人程度のゲームファンの少年、青年たちが列を成していた。
私はその列に入らずに入口の横で何となくいるような形でお店の開店を待っていた。
その時、
「君もキャロットに来たの?この店、すごく楽しいんだよ」
と、同学年ぐらいの少年が一言だけだったが話しかけてくれた。
そして開店時間となり、広くて清潔感のある店内は私を驚かせた。
「綺麗で、なんか遊園地みたいだな」
という印象だった。
この時は幼稚園、小学校時代の同学年の友人と初巣鴨を堪能していた。
この後彼とは毎月一度ぐらいはPC-巣鴨に一緒に行くようになっていた。
そして店内にはPC-巣鴨名物の一つの”あの”「伝説のハイスコアボード」や、イートインもある休憩所コーナー、
各テーブル筐体のゲームには、ゲームのポップに加えてゲームの攻略メモとかその他のエピソード的な解説が丁寧に貼ってあったりと、
「お店も常連さんも、本当にゲームが好きなんだな」
という雰囲気が、ありありと出ていた。
過去の自分のTwitterでも書いたのだが、
「タイトーとかセガの店では筐体をガンガン叩いたり蹴ったりしていたけど、キャロットは出入り禁止になりたくないから大人しくしていたよ。(そんなことやっちゃいけません!(泣))」
という激しいタイプのスコアラーと後々大学生になった頃に巣鴨で語り合ったわけだが、
ナムコ直営のキャロットはそういう本当の意味での、
「ゲーム大好き!」
という、純粋にゲームが好きだからこそ、ここに来ているんだという、マニアの良い部分の雰囲気が、存分に出ているロケーションだった。
自分のゲームへの携わり方を振り返ってみると、表面的には冒頭に書いたような小中高大学生と「ハイスコア一辺倒」で関わってきたのかなと思っていたのだが、
本当のところはこの「入り口にいたゲーム少年との出会い」のような出来事が、今まで私がゲームにこだわっている、根本的な力の源ではないかと思っている。
それは少年が一言語った言葉を借りながら表してみると、
「君もキャロットに来たの?この店、すごく楽しいんだよ。【この店は本当に良いよ。お店もお客もみんなゲームが好きで、本当に良いお店なんだ】」
といった感じであろうか。
【本当の意味でゲームが好きな人】と時と場所を共有していた。きっとそれが原動力なのだ。
不思議なぐらいにゲームに没頭していた自分を振り返り、今、こう思うのであった。
ZBL-rajiame 拝