エヅレで印象に残っているゲームは前回書いたパックマンと、他はドンキーコングとディグダグだ。
あとのゲームは普通にプレイをしたことがあるなぁというのをかろうじて覚えているぐらいで、特にこれといったエピソードは覚えていない。
ギリギリ記憶にあるのはエヅレくんのバリバリに狂ったようなクレージークライマーぐらいだ。(笑)
※エヅレくんについては以下の記事を参照。
https://www.high-scorer.net/entry/2019/03/16/000000
キング&バルーン、ジャンプバグ、ペンゴ、ムーンクレスタ、クラッシュローラー、ルート16、ドンキーコングジュニア、チャンピオンベースボール
・・・とタイトルは意外と出てきて自分でも驚いているのだが、今回の記事のドンキーコングをはじめ、印象に残っているいくつかのゲームについてのみ、今後も書いていこうかと思う。
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ドンキーコングはパックマンとは違い完全にパターン化というゲームではないので、アイテムを取る順番やハンマーを取って逆襲した後の進め方のセオリーを会得しておき、
各面なんとか進んでいくという感じでプレイをしていた。
もちろん私より上手い他のプレイヤーさんたちのパターンをコピーしながら進んでいったわけだが。
この時代のパターンコピーについてはもう完全に1から10まで「スパる」というやつなのだが、まだこの時代という事で「コピー」という表現で書かせて頂く。
・・・「ラーニング」の語源を書いてくれているのだから、「スパる」の語源も書いて欲しかった。(笑)
さておき、タンクバタリアンのタイトルを最後に駄菓子屋エヅレから遠ざかっていたバオーの代わりに先頭を切ってパターンを開発していたのはO君という中学生だった。O君は私の4歳年上の姉貴のクラスメートだった。
※バオーについては以下の記事を参照。
https://www.high-scorer.net/entry/2019/03/15/000000
ドンキーコングではO君がどんどん先に進んでくれるので、完全にパターンを同じにはできないものの、おおよそ真似をしながら先に進められるようになっていた。
ドンキーコングをプレイしたことがある人ならば、4週目の75mのスプリングのタイミングがシビア過ぎて、クリアが非常に困難だったのではないかと思うが、O君はじめ我らもだいたいみなそこで躓いていた。
現代でドンキーコングというと今の私にはACU-AZUさんが連想されるが、最近75mの内容について詳細を聞いたはずなのであるが、細かいところをもう既に忘れてしまっている自分に気づく。
昔のトンでもなく細かい話は書いているうちに思い出したりするのだが、つい最近の出来事を忘れてしまうとはこれはもう立派な認知症だな等と思ってしまうのである。(苦笑)
さて、O君も私たちも4週目の75mで終わる毎日だったのだが、ある日O君がついに75mを突破することが出来た。
「おお!これだ!!このタイミングだ!!!」
と、O君は快哉を上げながら4週目をクリアし、5週目の75mも同様に突破していった。
「これはイカを食いながら発見したパターンだから、『イカパターン』と名付けよう。」
と、O君は大そう喜んでいたのだが、
次の日からはこのイカパターンが何故か通用しなかった。(笑)
成功した日はたまたま偶然スプリングを通過できるタイミングの時にマリオを梯子にダッシュさせていただけだったようで、
タイミングの本質と言うか、クリアできた本当の理由をつかんでいなかったので全然攻略になっていなかったのだ。
なので私たちも同じく4週目の75mはずっと鬼門のまま残り続けた。
先頭を切ってパターン開発をしていたO君が攻めあぐね、私たちもパターンを開発するまでには至っていない腕前なものだから、ドンキーコングについてはそのままズルズルと時が経ち、
そうしている間に次のゲームが入荷されてみんなの興味はニューゲームに移っていった。
その繰り返しで昔のゲームは中途半端なままで、謎解きのナゾを残して忘れ去られ、ボク等はどんどん次のゲームに移ってしまうというサイクルを繰り返していた。
・・・であるので現代で昔のゲームの究極的なプレイの動画を見たりすると、
「あれってこうやってやるんだったのか!!」
と、何か宝物を発見してしまったかのような感覚にとらわれるのだ。(でもその究極プレイの内容の意味が分からない限りは、見ても自分の腕前と知識は変わらないのではあるが。)
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現代はオールドゲームが見直されてアーカイブスでも多くのタイトルが復刻されているが、
昔のタイトルでスーパープレイや究極プレイが見られる現代は本当に良い時代だなと思うし、
現代でもスーパープレイが出来る方々(特にスコアラーさんの方々)は、
「いったいどんな記憶力をしているんだ!」等と思ってしまう。
昔のO君や私やゲーム仲間たちに、「未来は意外といい時代になっているよ」と伝えてあげたい。
なにせゲームをやるだけで自分の親からだけでなく、学校の先生からなにから子供としては「逆らい難い大人」達から
「ゲームはやっちゃダメ!!」と言われ続けていた自分たちだったから。。。
現代は本当に幸せであり、もう幸せなのだから昔のゲーセンで大変だった時代の事は思い出さなくても良いのかもしれない。
子供を育てる親世代も、おおよそゲームには理解があると思うし、むしろゲームを容認してしまっているがため、
かつての「ゲーセンに行くこと自体が悪」という問題ではなく、「ゲームを容認し過ぎて膨大な時間を取られる事」の方が問題になっていると思う。
まぁ、ゲームに時間がとられる問題は今も昔もついてまわるのだが、「ゲームをしに行くこと自体が悪」という風潮が昔はとにかく強すぎたのだ。
・・・まとまりがなくなりつつあるのだが、そんな時代をまだまだ振り返るのと同時に現代の幸せぶりをかみしめながら、
今回の稿を終わらせて頂くのである。
ZBL-rajiame 拝