e-Sportsは自動的・自然に、多くのゲームファンやスポンサーやメーカー等、プロゲーマーを応援する層のため、
言い換えると「他人のため」になるプレイを出来る環境が、システム的に出来上がっている。
また、プロゲーマーがプレイするプレイだけでなく全てのゲームプレイヤーも、
現代は「チームで協力するゲーム」であるとか、「ネットランキング」で他人ともプレイ自体やプレイの結果を共有できる環境となっているので、
自分だけでなく、他の人のためのプレイという環境が、初めからシステム的に提供されている。
動画や情報を意図的に配信しなくてもランキング程度ならば自動的に、
「全国のどこの店舗でどういった結果が出ているか」
が分かるのだ。
この「自動的に共有出来る環境」が、昔とは決定的に違う。
「昔の環境は大変だった・・」という部分は今回は割愛させて頂く。
ここで私は【共有】というキーワードに着目したい。
ここ10年、15年ぐらいで世間へのゲームの浸透度はかなり割合が高くなったと思う。
子供から大人まで、高性能の家庭用ゲームや、いつでも空いた時間に出来るスマホのゲームまで、
極端に言うとゲーム漬けのような環境とも言える。
ゲームの結果は共有しやすいし、少し努力すればプレイヤーが動画をキャプチャーすることや、それをネット配信して共有するのも容易な環境だ。
その【共有】する事こそが、広く世間に認知される存在になる、鍵となる行為なのだと思う。
世間に認知という言葉が出たが、私は【承認欲求】が強いのだろう。
考えてみるとハイスコアは承認欲求を満たすという機能が非常に大きな割合を占めている。
数字で他のプレイヤーと競い、自分の存在価値を確かめるためにハイスコアという数字を用いて比較をするからだ。
そのために今このゲームでは全国のどこかで何点出ているかの情報や、
その点数を出すための実際のテクニックや隠された情報(隠れキャラやバグを用いた点数稼ぎや、思いもよらない点数稼ぎの情報)は、
企業秘密ではないけれど極秘事項となって行くわけだ。
今自分を振り返るに微笑ましい事象ではあるのだが、
これはまだ現代でも続いている情報戦でもあると思うので、微笑ましいだけではない事とも言える。
ここでジレンマが生じる。
個人の承認欲求を満たす要素も多く、かつ広く広めたいという承認欲求(これは私個人の話だが)もあるのだから、どちらを取るかという話になってくる。
私は「個人の承認欲求も良い」と思うのと、それに加えて
「広く世間に広めたいという承認欲求」
も併せ持って進めていくことが良いのではないかと考えるスタンスである。
これが同時に満たされるようなものにするには、スコアラーの凄いプレイは記録として動画に収めておき、
広く配信をして、そのまま攻略のお手本として、見たいプレイヤーの方にも見てもらうと良いと思うのだ。
・・・ああ、これはスコアラーとしては本当にジレンマだと思う。(笑)
個人的な考えとしては上記なのであるが、スコアラーの皆さんはどのような考えなのだろうか。
それを取りまとめて事を進めるとなると、相当な努力が必要になるなとは思う。
それでも自分たちの行っていること、行っていた事が時代と共に完全に埋もれてしまう事がないようにしたい私がいるという事で、
今後も活動をせねばと自分に思うのであった。
・・・今回も自分が言いたいことだけ言っているだけかなと思い反省をしつつ、
稿を締めさせて頂きたいのである。
ZBL-rajiame 拝